診断系アプリはデータを抜かれまくったり、IDを乗っ取られたりする『超危険』なものなのか?
僕はこれまで、Facebookなどで『診断系アプリ』を楽しんでいる友人・知人を見かけると、うっとうしがられるのを覚悟で、
診断系アプリは、個人情報収集目的で作られているのものやし、へたすると友人のデータまで抜かれるから、止めたほうがいいよ
と呼びかけてきました。
何人かはそのまま疎遠になり、何人かは「知らなかった!ありがとう」と言って使用を止めてくれました。
それでもFacebookを見ていると、次から次へと診断系アプリを楽しんでいる方々を見かけたものです。
一度僕が注意させてもらって、「教えてくれてありがとう!」と言っていたにも関わらず、またしばらくすると
『私を○○にたとえると!?』
とかってシェアしている友人も何人かいました。
さすがにこれはすごく悲しい気持ちになりました。
ただ、自分でもふと思ったんです。
「これって、本当にそんなに危険なのか?」と。
そう言えば自分も『一人か二人、ネットでそんなこと言ってた』程度の知識で、本当にどのぐらい危険なのか等よく分からず発言してたな、と改めて気づいたのです。
再度調べてみた!
そこで、再度調べてみることに。
調べてみた!と、いっても、特にこれといった専門的知識のない僕のこと。色々なページの情報を拝見しただけなのですが、それでも新たにわかったことや興味深い情報も多く、調べてみてよかったと思いました。
『ポイントさえ押さえていれば、それほど大問題にはならない』や、『Facebookにログインを問われるかどうかが問題』という比較的楽観視しているものから、『超危険だ』と言っているページまで様々。
以下に主なものをまとめてみましたので、興味あるかたはご参照ください。
肯定派(使い方さえ注意すればそれほど危険では無い論)
超危険論はウソ!?
まず目を引いたのがこちら。
・Facebookアプリはパスワードを盗めないから乗っ取りも出来ないから安心しろ
・あなたの友達がどんなアプリを使用していても、あなたには影響がない
・ただし、アプリの設定によっては「あなたに代わって投稿」は出来ちゃうから、そこだけ注意
・また、アプリの設定によっては「個人情報を不必要に悪用」されるリスクはある
・100%安全というわけではないので、アプリ使用時の設定を必ず確認し、自己責任で使用すること
-上記引用部分下記リンク(2018年更新)より抜粋-
診断系のFacebookアプリは危険!?Facebookアプリの仕組みについて解説(2018年版)
あれ?けっこう大丈夫だっりするのか!?
という感じですよね。
僕がこれまで信じていた情報『アプリ使用者はIDを乗っ取られることがある』とか『アプリ使用者だけでなく、友人のデータも盗まれる』というところは否定されています。
また、診断系アプリについて『情報を抜かれる』『あんなものを使っている人は頭悪い』と言っている他のブログについては
たぶん技術的なことが分かっていない人が書いたブログだと思います。それかアクセス稼ぎか。
とまで言い切っていますね。
ただし、この記事内でも『設定には充分注意』『100%安全という訳ではない』という注意喚起が行われています。
危険アプリかそうでないか見分けることが出来る?
次はこちら。
個人情報が抜かれるアプリなのか安全なアプリなのかは、簡単に判断できます。友達がシェアした診断系アプリをタップ、またはクリックしたとき、そのアプリが「Facebookでログイン」を求めるかどうかが運命の分かれ道です。
-上記引用部分下記リンク(2018年投稿)より抜粋-
Facebookの情報流出 怪しい「診断系アプリ」に注意
『アプリの安全性は簡単に見分けられる』と、安心感を与える文面ですが、その直後に
運命の分かれ道…
という恐ろしげな言葉が続いていますね。
この記事には判りやすく有用な情報が掲載されていますが、他方、ここに書かれているようなリスクや安全性判断方法を理解した上で診断系アプリを使っている人など、あまりいないのだろうな、と思ってしまいました。
そもそもITリテラシーの高い人は診断系アプリとかしないでしょうし・・・
中間派(使うなら充分に注意した後に)
次は『使うなら危険性を理解した上で』という意見。
まず、Facebookのニュースフィードに流れてくる診断系アプリに注意することだろう。魅力的でシェアしたくなる内容のものが多いが、個人情報を覗かれる場合があることは、覚えておいたほうがいい。診断系アプリを試そうとして「Facebookでログイン」画面が表示されたら要注意。Facebookに登録したプロフィール、メールアドレス、写真、友達リストなどの情報が取得されるかもしれない。
-上記引用部分下記リンク(2018年投稿)より抜粋-
Facebook問題に学ぶ診断系アプリの危険性
『個人情報が覗かれる、抜かれるかもしれない』と書かれていますね。
また同ブログ記事には、実際に起こった事件(診断系アプリ使用にまつわる情報漏洩)についても言及しています。※下記引用部分参照
事の発端は、イギリスのケンブリッジ大学のアレクサンドル・コーガン教授がFacebookに公開した性格診断テスト「This is My Digital Life」。およそ26万人が利用したこのアプリは、ログインしたユーザーだけでなく、友達のプロフィール情報も取得するものだったという。
『友達のプロフィール情報も盗まれた』と明確に記されていますね。
否定派(危険!対策も難)
ここからは否定派です。
個人的にも今回大きなことだと思っているのは、この事件が性格診断から始まっていることです。そもそもは13年にリリースされた性格診断アプリの利用許諾にOKした人の情報が収集されていることがきっかけで、その数は27万人だったとされています。
この問題のポイントは、サイバー攻撃による情報漏えいではないということです。合法に集められた情報も、悪意あるもの、もしくはそれぞれの正義のために目的外利用することがあり得るわけです。合法にせよ違法にせよ、流出/収集された情報は止めることができません。決して、これは「500円の金券」程度では済まされない問題です。
ー上記引用部分下記リンク(2018年投稿)より抜粋ー
Facebook診断アプリに注意 情報流出の被害、友達にも 対策は (1/2)
ここでは、ムダに危機感を煽っているわけではなく、実際に発生した情報漏洩について語られているため、説得力があります。
もうひとつ紹介しましょう。
表向きは、診断面白アプリですが、メールアドレスや、あなたのいいね!やあなたの位置情報まで、名前の診断には関係のない情報にアクセスしています。
さらに追い討ちとして、あなたの友達の好きなものや位置情報まで取得します。
ー上記引用部分下記リンクより抜粋ー
Facebookいいね/診断系アプリは危険
こちらにも明確に、『友達の位置情報まで取得する』とあります。
同記事から更にもう一つ(下記)引用しました。
現実に聞くのは、特定のFacebook アプリを使ったら、電子メールに来るスパムメッセージが増えたという話。
メールアドレスが漏れれば、当然、名簿に乗って、それが売買される事もありますから、この程度の事は覚悟しておかなければなりません。
また、当然、抜かれてしまった情報は取り戻して消すこともできません。
『特定のFacebookアプリによりスパムが増えた』というのは、よく聞く話ですよね。
このようなこと(スパム激増)が起こった時点でメールアドレスが抜かれた、そして売られた、と考えるのが正解でしょう。
診断系アプリは、やはり危険なのか!?のまとめ
使い方さえ注意すればOK!?
ここまで見てきたとおり、診断系アプリの安全性には賛否両論というか、色々意見があるというか・・・
肯定派の意見などでは、
『Facebookはパスワードは盗めない』『友達がどんなアプリ使おうとあなたには影響ない』という意見も見られました。
肯定派、または中間派の意見では『危険なアプリなのかどうかは使用前に判断できる』ともありましたね。
それらを見ていると、
なんや、気をつけてさえいれば意外と大丈夫なんや・・・
と、思ってしまいます。
でもちょっとまった!
色々な意見や考え方があるのは判った。リスクの大小も。
ではメリットは?
そうです。
賛否あるということは、やはり明確に『安全』とは言えないと言うこと。
しかもある程度安全に使うためには、それ相応の知識を持って正しく設定した後に使わなくてはいけません。
これって結構めんどうですよね?
それに対し使用するメリットは・・・
「ちょっと楽しい」「タダだから」だけ?
診断結果をシェアすると、友達から『いいね』やコメントをもらえるから?
考えても見てください。なぜこういったアプリのデベロッパー達は、わざわざ手間暇かけて無料アプリを開発、提供するのか。
診断結果をシェアされた友人、知人たちは皆、あなたと同じように診断結果を楽しんでいる!?
それに診断結果をシェアして、本当に知人や友人皆が喜んでいるでしようか。
「またこんな危険(かもしれない)診断系アプリとかやって!」と迷惑がっている人も少なからずいるはずです。
そもそも何人の人が、上記に引用したようなことを全て理解した上で、慎重にアプリを選び楽しんでいるのでしょうか?
診断系をやる人のほとんどが、何も考えず(知らず)「楽しそう」だけでやってしまっていないでしょうか。
それでも診断系アプリやりますか!?
と、いうことで、僕の結論はやはり
NO!
です。
『良くわからないものには手を出さない』というよりも
『多少なりともリスクがあるものに対するメリットがあまりにも薄っぺらいから』
と、結論づけました。
おすすめの品
今回のような投稿をした僕も、以前はFacebookに対しかなり懐疑的でした。
しかし、ブログ投稿に際しFacebookの影響力は、やはり無視できないものだと感じています。
Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグの人柄も何か他人を引きつけるものがありますし・・・。
今回お薦めする下記の本を読んだ後は、すっかりザッカーバーグのファンになっていました。
ボリュームはかなりのものですが、面白くてどんどん読み進められると思いますよ。
Eye-Catch Photo by Thought Catalog on Unsplash
コメント