突然記事やコピーを書くことになったら!?なぜかプロのwebライターになった僕のおすすめ書籍
突然仕事で記事やコピーを書くことになったら!?
皆さんは、突然仕事で『記事またはコピー文』を書かなくてはいけない場面に遭遇したことはないでしょうか。
いや、このページを訪問されたということは、まさに今、記事または文章を書かなくてはいけない状況になっているのかもしれませんね。
「書かなくてはいけない…」という、あまり好ましくない事のように表現した理由は、『仕事で』という状況下における、指示、または立場上、という場面を想定したからなんです。
既に仕事で記事を書いている人や、以前からプロを目指している人であれば、このタイトルを見ても興味を示さずスルーされていることでしょう。
本稿は、そんなプロやセミプロの方ではなく、「突然仕事で、記事やコピーを書くことになってしまった!」という、必要に迫られた方々に向けた内容になっています。
僕が学んで「よかった!」と感じた、文章やコピーに関するいくつかの教材。今回はその中から『書籍』中心に紹介させていただこうと思います。
よろしければ参考になさってください。
僕がプロのWebライターになったきっかけ
それではまず、僕がWebライターになったきっかけをお話ししたいと思います(ご興味ない方は、当項目は飛ばしてください)。
2019年2月。僕は個人事業主として独立しました。
事業概要は、
Web解析、Web/ブログ制作、SEO提案、などなど。
そこには、ライティングのラの字もありませんでした。
それがなぜライターになったのかと言うと・・・。
実は僕にもよく分かりません。
よくわからないのですが、Web制作でフリーになった当初、なぜか営業に出かけると
「記事は書けますか?」
「ランディングページ(LP ※)は創れますか?」
と、訪ねらることが本当によくあったのです。
今にして思うと、これが「ライターとして本気で勉強してみよう」と思うきっかけだったのだと感じています。
「出来ますか?」と訪ねられ、思わず「出来ます!得意です!」と返してしまい、後には引けなくなったのですね 笑
※ランディングページ(LP)とは?
ユーザーを、商品やサービス購入の意思決定へと促す、購入前最終ページのこと。
※LPには広義と狭義がありますが、本稿では狭義のLPのことを指します。
Web記事、特にランディングページを書くには、ユーザーに『商品やサービスの魅力を伝える文章力』が必要不可欠です。
しかし、当時の僕には、訴求力のある記事はおろか、読みやすい文章を書く力すらありませんでした。
それでも、本稿で紹介する著書を中心に『文章術』や『プロの思考』を学んだことで、『顧客視点』や、お客様の心の奥底に潜むであろう『ユーザー自身も気づいていない心理』まで、少しずつではありますが、身に付けられるようになっていたのです。
気付けば、企業の情報記事やニュース記事を書くようになっていました。
僕オススメ。【超一流】ライターさん達の書籍
それではこれ以下に、書籍を紹介していきたいと思います。
[目次] ※以下、僕が講読した古いものから順に紹介。
1.20歳の自分に受けさせたい文章講義
古賀史健 氏著
20歳の自分に受けさせたい文章講義(星海社 e-SHINSHO)
■内容紹介:20歳の自分に受けさせたい文章講義
僕のライター・バイブルとも言える一冊。
Audible(朗読/音声本)で購入し、最近でも時々、寝る前に聞き込んだりしています。
他のライター向け書籍には書かれていない「でも気になる」ポイントについて色々言及されており、僕自身これまで迷っていた複数の疑問が、この一冊で解消されました。
例えば、
- 文章内で「断言はすべきか。避けるべきか。」
- 文章作成時の「音読って、本当に必要?」
- 語尾は「~だ。~である。とすべきか、~です。~ます、とすべきか。」
など。
他の、どのライター向け書籍とも違う、独自の見解が述べられた著書だと感じました。
ライターとして高いレベルを目指す人であれば、一読の価値がある作品と言えるでしょう。
■印象に残った言葉
文体とはリズムである
20歳の自分に受けさせたい文章講義 より
最も印象に残った言葉は『文体とはリズムである』という一文。
その意図を、僕の見解で要約させていただくなら、
「読み手が感じる『好き、または、嫌いな文体』『読みやすい、または、読みにくい文体』の違いは何か?
それは文体から受けとる『リズム』の違いなのだ」
と、なるでしょうか。
他にも、
・書こうとするな、翻訳せよ
20歳の自分に受けさせたい文章講義 より
・主語や語尾によって文体は変わる
なども強く記憶に残っています。
※それぞれの解釈、意図については、著書をご購読ください。
■著者紹介: 古賀史健 氏
僕はずいぶん前から、古賀史健氏のことは存じていました。
古賀氏といえば、日韓両国でベストセラーになった『嫌われる勇気』の著者の1人(岸見一郎氏との合作)です。
僕は『嫌われる勇気』も、同じく岸見氏との共作『幸せになる勇気』も、繰り返し読んでいたため、古賀氏の名前は何度も目にしていました。
『岸見一郎』氏の講演会にも、何度か参加したことがあります。
その岸見氏が、古賀氏のことを「原案者の想いや伝えたいことを、本人と同じかそれ以上に理解しているすばらしいライターだ」と絶賛していたことや、ホリエモンこと『堀江貴文』氏を交えた、3名(古賀氏、岸見氏、堀江氏)での対談記事を読んだことなど、今でも鮮明に覚えています。
にも関わらず、Amazonで本著を見かけた際は、「古賀さんって、どこかで聞いたことがあるけど・・・」と一瞬思い出せなかったのはなぜでしょうか。
その理由は、僕が見た本著の紹介欄に『嫌われる勇気の著者』という文言が一切無かったから。
本文中でも言及されていません。
それでも読み初めてすぐに「あの古賀氏だ!」と確信できたのです。
読了後には、岸見一郎氏が古賀史健氏を絶賛していた理由もよくわかるりました。
なぜなら・・・
著者は、前述のように多くの実績をあげている有名ライター。それでも著書内では過去の実績には触れず、あくまで『文章の書き方』だけにフォーカスしていた。
ということは、
『自説に説得力を持たせる為に、実績をひけらかす』という行為が不要だと、暗に主張しているのだと感じたからです。
著者の自信とプライドを見せつけられたようでした。
2.博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ
ひきたよしあき 氏著
博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ■内容紹介:博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ
著者の肩書きは『スピーチライター(話のプロ)』。とはいえ多くの著書を執筆されているだけあり、文章についてもプロ中のプロと感じさせられる内容。ライターを目指す人には是非読んで頂きたい書籍です。(可能であれば実際の話しぶりを見聞きして頂きたい方ですが)
ご本人が「相手がどんな大人であれ、知識がある人であれ、(書籍を書く時、大勢の人と話す時などは)『相手が小学生だ』というつもりで、分かりやすい言葉を使うようにしている」という通り、本当に分かりやすく引き込まれる文体で書かれる(話し方をされる)内容となっています。
今回は、ひきたさんの著書の中でも、話術よりも文章術にウエイトを置かれたであろう本書『 博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ 』を紹介させていただくことにしました。
■印象に残った言葉
文章は内容ではなく、リズムで読ませる
博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ より
前述の古賀さんと同様のことを言われていたので驚きました。
それほどリズムは重要だと言うことですよね。
他にも、
・「~が、・・・」は禁止
20歳の自分に受けさせたい文章講義 より
・風通しのいい文章を書く
なども印象に残っています。
■著者紹介:ひきたよしあき 氏
ひきた氏は、様々なジャンルの講師が登壇するオンライン学習コミュニティ『Schoo』でも人気で、その授業は『ひきた学級』と言う愛称でが呼ばれるほど。
初めて授業を受けた人でも、その人柄、話し方から『ファンになってしまう』空気感を持ったスピーチライターさんです。
3.なぜか惹かれる言葉のつくりかた
能勢邦子 氏著
なぜか惹かれる言葉のつくりかた■内容紹介『なぜか惹かれる言葉のつくりかた』
著者が有名雑誌(an・an等)の編集を通して学んだことを、実体験とともに話されているので、最初から最後まで興味をもって読み進められます。
『記事もWebニュースも、タイトルで読者を惹きつけないと、そもそも読んでもらえない』という主張を、当書籍でも実践されていて(※)、非常に説得力があります。※タイトルも中見だしも興味を喚起されるものばかりです。
。
例えば、
・一瞬で読みたくなる言葉のつくりかた
なぜか惹かれる言葉のつくりかた より
・惹句がふとひらめく確率の上げかた
・つい見たくなるコンテンツのつくりかた
・マイナスイメージが売りになることも
・売りの見つけかた① 思いつきを付箋に書き込む
などなど。
内容もさることながら、漢字・ひらがな・カタカナの使い分けにもこだわっていることが良くわかります。本著を読んで以来、僕自身も文章を書くとき、この『字体の使い分け』を常に意識するようになりました。
とても勉強になったことから、電子版だけでなく、睡眠学習用にAudibleも購入。
※Audible版は、落ち着いた癖のないナレーションで「大変聞きやすかった」というのが感想です。ただし本書の特性上(文章・文字の『視覚から得られる印象』について書かれた本なので)、聞くよりも読む方が、内容は入ってきやすいと思います。
■印象に残った言葉
伝えたくて、伝えたくて、伝えたいから
なぜか惹かれる言葉のつくりかた より
女優の木内みどりさんとのこころ温まるエピソードの中で繰り返し使われていたフレーズです。
僕が初めて著者の能勢さんを知ったのも、ひきた氏と同じオンライン教育コミュニティ『Schoo』の授業だったのですが、そこでも『想いを込める』ということを、何度も話されていたのが印象的でした。
僕が最も著者に惹かれた部分と言えるでしょう。
他にも、
・「読みたい」をつくるのは惹句である
・大切なのは瞬時に伝わること
なぜか惹かれる言葉のつくりかた より
なども印象的でした。
上記2文について、もう少し詳しく書かれた箇所を引用で紹介します。
読者はタイトルを読み、 惹句を読んで、 本文を読むかどうか決めるんだ。 読者の心を一瞬で、 ぐっと 惹きつけるもので なければならないのに、 最近は軽んじられている。
なぜか惹かれる言葉のつくりかた(先輩の言葉) より
「短い言葉」についても、それほど気にしなくていいと思います。 長いより短いほうが早く読めるので、瞬時に 伝わるということはあります。 でも、まず考えるのは、「 伝えたいこと」が過不足なく伝えられているかどう かです。
なぜか惹かれる言葉のつくりかた より
■著者紹介:能勢邦子 氏
僕が著者の能勢邦子さんを初めて知ったのは、オンライン教育コミュニティ『schoo』の下記講座を拝見した時でした。
当時の僕は、WEBライティングの仕事をいただくようになったばかり。
もちろん、あまり興味の無い商材についても記事を書かなくてはならないことがあり、どのような意識で取り組めば良いか悩んでいる時期でもありました。
運が良かったのは、上記講座が生配信講義で、直接質問をすることが可能だったこと。
僕は、当時の迷いをそのまま能勢さんに伝えました。
すると、
「良い質問ですね」
と仰っていただけ、とても真摯に、丁寧にお答え頂けたのです。
その際も、やはり『想い』を強調されていたことをハッキリと覚えています。
下記動画にも残っていますので、ご興味ございましたら是非ご覧下さい。※録画授業(動画)を閲覧するには、プレミアム会員になる必要があります。詳しくは下のURLをご参照ください。
4.伝わるのは1行。
田口まこ 氏著
伝わるのは1行。■内容紹介『伝わるのは1行。』
実践的で簡単、すぐに使えるテクニックが紹介されていて非常に有用な書籍だといえます。
何といっても全編楽しく、気軽に聴けたことが良かったです。(女心入門は男性の自分には耳が痛かったですが、それでも面白く、深い興味を持って聴けました)
ナレーションも男女とも落ち着いた良い声で全く違和感なかったです。
購入前、レビューの星数があまり多くないことが気になりましたが、コメントがいずれも良かったので「とりあえず聴いてみよう」と思い購入。結果は正解でした。
5.「心」が分かるとモノが売れる
鹿毛康司 氏著
「心」が分かるとモノが売れる■内容紹介『「心」が分かるとモノが売れる』
本書は文章術というより『コピーライティング』を中心に書かれていて、タイトル通り『心』にフォーカスした内容となっています。
著者の体験に基づき、知り合った、関わりのあった人達の『心』『想い』が紹介されており、胸が熱くなるエピソードが満載でした。
「人は自分が思うより、はるかに論理的な行動を取らない」
「それでは、お客様の心(インサイト)を知るにはどうすればよいか」
などが記載されており、コビーライターを目指す(または現役の)人に、すごく役立つ書籍だと言えます。
僕も本書を読み終えるタイミングで、ある企業の年間キャッチフレーズを創る仕事をいただきました。
おかげさまで、すごく良いものが出来そうです。
■印象に残った言葉
売り上げとは単なる数字ではありません。お客様の「ありがとう」の総量なのです。
「心」が分かるとモノが売れる より
著者はライターではなく、『マーケター兼クリエイター』という珍しい職務を、雪印乳業(現・雪印メグミルク)、そして、エステーという誰もが知る超有名企業で務めた方です。
他にも、
・一流のマーケターになる前に必要なのは「一流の消費者」になることなのです。
「心」が分かるとモノが売れる より
・世の中に「△△だから、○○すべき」という正論があふれ出したときは注意が必要です。
なども印象的でした。
◼️著者紹介
鹿毛さんは、前述の『ひきたよしあきさん』と同じくオンライン学習コミュニティ『schoo』の講義で初めて知りました。
授業開始10分もしないうちに、僕は彼のキャラクターに、すっかり引き込まれており・・・。
とにかくお話が面白く、60歳オーバーにして、エネルギッシュで楽しそう。
その後、氏の実績を聞いて再度驚かされました。
あまりTVを見ない僕でさえ知っている、いくつものCMの仕掛人だったのです。
エステー(特に消臭力)のCMは、皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
オンライン学習コミュニティのスクー
上記の内、ひきたよしあきさん、能勢邦子さん、鹿毛康司さんは、オンライン学習コミュニティのスクーさんで知った方々です。それぞれ著書も放送内で紹介されていました。
生放送は基本全て無料(一部例外あり)、録画は月額980円で見放題。
生放送の場合、直接質問も出来るのでお得です(質問が授業中に取りあげられるかどうかは、その時の質問内容、状況による)
Schoo – 大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ
もともと文章は得意だった!?
僕の文章は、いつも皆から「長い!」と言われてきました。
そのため自分でも「文章が得意!」と思ったことはありません。
それでも取引先からお声がかかったのは、ド素人時代に始めていたブログを見ていただけたからだったのでしょう。
恥ずかしながら、そのど素人時代のブログのリンクを一応貼っておきます。
殊勝な方がおられましたら、ちらっとでも見ていただけると幸いです。
今なら「文章が得意!」と言えるか
「文章が得意」とは、今でも思っていません。
しかし、WEB記事に関しては、SEOの知識があったことが奏功し、多くの人に見ていただけるページを創ることができ、結果的に、取引先やクライアントさんから喜んでいただけました。
以降、
見られるだけでなく、最後まで読んで頂けるページ創りを。
最後まで読んで頂けるだけでなく、魅力が伝わるページ創りを。
を、いつも心がけ、創意工夫を重ねています。